リトマス試験
子供の時、理科の実験で教わったリトマス試験紙のことは、みなさん、覚えているでしょうか?
リトマス試験紙が青に変わるのは、酸性の性質を示すんでしたっけ? それともアルカリ性?
答えは、リトマス試験紙を青色に変えるのはアルカリ性の性質・・ですよね?
「どっちだったっけ?」と覚えられない人は、両方を覚えようとして覚えられなくなっていませんか?
どちらか片方を覚える方が脳が混乱しにくいです。
例えば、小さな子供に右左を教える時にも、「お箸を持つ方が右、お茶碗を持つ方が左」と教えるよりも「○○ちゃんがお箸を持つ方の手が右手だよ」とまずは教えて、それが理解出来てから、「もう一つの手は左手だよ」と教えてあげた方が、教わる側は混乱を避けられます。
もし、子供が左利きだったら、もちろん「○○ちゃんがお箸を持つ方の手が左手だよ」と教えます。
両方教えると、混乱してしまいやすいです。 教える側がこのことを理解していることが大事だと思います。
話をリトマス試験紙に戻しましょう。
英語で、リトマス試験は litmus test、リトマス紙は litmus paper と言います。
litmus というのは、紫色の染料が取れるコケの一種です( =リトマスゴケ)。
Wikipedia などの ネット上の二次情報によれば、リトマス試験紙は、元々はこのlitmusを原料として作られていたそうですが、その後、別の原料に置き換わっているみたいです(原料に関しては企業秘密で、明らかにされていないようですが)。
英語関連のブログなので化学の側面を深掘りしませんが、リトマス試験では「アルカリなら青、酸性なら赤」に変わることから、比喩表現として、因果関係を二元論的に説明する際に、"litmus test" という言葉がビジネスや政治の話の中で使われることがあります。
例えば 「○○条約に賛成する・しないの表明は △△に関する litmus test だ」というような感じで使われます。
Merriam-Webster Dictionary には、こんな例が載っています。
The party is using attitudes about gun control as a litmus test for political candidates.
https://www.merriam-webster.com/dictionary/litmus%20test
皆さんも、グーグルなどで例文を探してみて下さい。 例えば、「"litmus test " treaty」などで検索すれば ヒットします。
生の例文を沢山読むことが、英単語や英熟語の理解を深めることに繋がります。
ちなみに、「アジサイはリトマス試験紙とは逆の変わり方をする」という情報がネットに多く載っていますが、昨日の記事に書かせて頂いた通り、アジサイの花の色は、どうやら 土壌のpHだけでなく他の要因も色に影響するようです。
読んで下さり ありがとうございました。
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