Juneteenth(ジューンティーンス)って何?
Juneteenth とは、6月19日のこと。もっと言えば、アメリカの奴隷解放記念日(6月19日)のことです。
June(6月)とnineteenth(19日)を合体させて短くした語、つまり混成語です(fortnight という語と成り立ちが似ていますね)。
1862年9月22日に時のアメリカ大統領(リンカーン)が奴隷解放宣言に署名し、奴隷の自由・解放を宣言しました。
しかし、実は、ちょっとややこしい経緯があります(それだけアメリカが広大であり、奴隷問題が根の深い問題だ、ということではないかと。。)。
奴隷解放宣言は、2部に分かれて発布されました。第1部は、1862年9月22日に発布され、これは言ってみれば”予告版”でした。
第2部は、南北戦争が始まって2年目の 1863年1月1日に発布されました。
そして、コロンビア特別区の全ての奴隷は、1862年4月16日に解放され、同年6月19日には、連邦国全ての領土で奴隷制が禁止され、、、、
その後まだ、段階的に色々紆余曲折があります。詳しく知りたい方は Wikipedia や史料で調べてみてください(私も そのように二次情報を複数読んで、この記事を書いています)。
1865年6月19日にテキサス州ガルベストン(Galveston)でGeneral Orders No. 3(合衆国憲法の第13修正)が発表され、漸く、アメリカ合衆国全体で法的に奴隷制が廃止されたのです。
長い道のりです。。
この歴史的大イベントは、当時のアメリカ人作家・思想家であるヘンリー・アダムスに「奴隷解放宣言は、歴史上の全ての戦勝や外交を足し合わせたものよりも、偉大なものを私たちにもたらしてくれた」と言わしめ、奴隷解放の報せは欧州にも伝わり賞賛されました。
この日を記念に解放奴隷達が祝う習慣が始まりました。
それから年月が流れましたが、奴隷問題は、アメリカの(そして多分世界の)どこかにしこりが残っていて、様々な問題となって、現在に繋がっています。
2013年7月13日にはBLM Global Network が組織されました。
BLM とは、 Black Lives Matter の Acronym で、今年2020年5月26日にミネソタ州のミネアポリスで、黒人のジョージ・フロイド氏が白人警察官に押さえつけられて絶命した事件を契機に、アメリカから始まり世界各地で起きた George Floyd protests で、デモ隊のプラカードにも多く書かれていた言葉です。
この一連の movement に影響され、6月19日は、Juneteenth として、2020年6月19日から New York 市の休日となりました。また、Elon Musk さんが、彼の会社では、この日をアメリカ合衆国の祝日とみなす、と Tweet しました。
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